大会長挨拶

第5回日本緩和医療学会関西支部学術大会Webサイトへアクセスいただきありがとうございます。
この度2023年9月2日(土)に大阪府堺市で関西支部学術大会を開催させていただきます。

わが国の緩和医療は、これまでがん対策基本法、がん対策推進基本計画のもと、がん診療連携拠点病院を中心に発展してきました。特に大阪府ではがん診療連携拠点病院でのカバー率は他府県より高く、あわせて緩和医療の取り組みも時期を問わず、地域とともに非常に活発です。しかし新型コロナウイルス感染症は多くのがん診療施設や緩和ケアの施設、部門、地域医療機関なども大きな影響をうけ緩和医療の日進月歩や地域の医療スタッフの学術的交流を対面で行うことが減少してきました。

今回の大会では、進取の精神が高く、世界との交流をしてきた堺の地で「地域と歩む緩和医療~学際的進取の取り組み~」をテーマにがん、非がん、病院、地域、医療、介護、福祉など緩和医療に関係する学際的な取り組みである臨床、研究、教育・研修など様々な分野で進取精神の高い日常的な取り組みを対面で集いクロストークする会としたいと思います。

内容としては領域別の様々な課題を取り上げた5本のシンポジウム、初学者向けのTIPSというミニ講義12本、関西支部ならではフレッシュマンセッション、一般演題、6つの共催セミナー、5つの共催展示、書籍販売コーナーなども進取精神で企画準備しています。

様々な人や発表に出会い、集い、対話し、考え、食べ、聴き、感動し明日からの御縁が広がり、活力、希望になる大会になればと思います。また一部はデジタル技術を活用したオンデマンド配信も併用し、時間、距離の制約を超えた参加のしやすい形態を取りたいと考えています。第5回関西支部学術集会が実り多き学術集会となりますように実行委員、大会運営事務局一同鋭意準備に取り組んでまいります。

是非 世界遺産のある堺へお越しいただき学び、遊び、交流していいただけばと願います。心より参加をお待ちしています。

2023年6月1日

日本緩和医療学会第5回関西支部学術大会 大会長 所 昭宏
(国立病院機構 近畿中央呼吸器センター心療内科/支持・緩和療法チーム)